2018年04月18日
「三婆」文化座、有吉佐和子原作、西川信広演出を観る。
笑いっぱなしで良いのかしら、って思うほど可笑しかった。
深刻な話・辛い話は笑い飛ばそう。
昭和三十年後半からの二十年はそんなエネルギーがあった時代ね。
「自分を取り巻く現実を認める。その上で中長期的に考えて“なんとかなる”」
なんとかなる。
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2018年02月08日
東宝ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」
無名塾「肝っ玉おかあと子供たち」
を見る。
「屋根の上のバイオリン弾き」は、感受性豊かな青年期に2回、森繁 久彌の印象が強い。
市村正親は私にはまだ「ジーザス・クライス=スーパースター」「エクウス」のイメージが染みついて離れないのが、いけない。どうしても覚めて観てしまう。
また、二つの芝居に共通する宗教的対立とか、土地に対する愛着とか、知識ではなく実感として捉えきれない私には、滑る。
戦争のむごさは、目の前の描写の背景以上を想像して心傷つけられぐったりと沈み込む。
もう一つ大きなテーマの、親子の情。
どんなに愛し心配しても巣立ったり、死んでいったり、
それでも前に進んでいくのが人生と、
二芝居とも、荷車引いて行く終わり方をしたのが、何とも象徴的で、
人の世の厳しさを見せつけられ、重たく打ちひしがれる。
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2017年09月08日
こまつ座公演「紙屋町さくらホテル」は、結構深刻な内容だったのに
笑って笑って
「お芝居って楽しいね」って思わせてくれたのは、
井上ひさしの筆の冴えと芸達者な俳優の賜物だろう。
膨大なセリフの中で新劇の成り立ちまで語られ、
話が多岐に広がるのは、サービス精神旺盛な井上ひさしらしい。
こんな反戦劇なら先入観なく鑑賞できる。
歴史がそうだったから、新劇は反体制演目が多くなるのだろうが、
観劇は娯楽なのだから、楽しくなくっちゃ。
(娯楽は生を実感するために必須なものとして言ってるのよ。)
(20代の頃は「生きるべきか死ぬべきか」的シリアスな芝居が好きだったなんて不思議)
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2017年07月24日
劇団昴「ラインの監視」は厳しい芝居だった。
しかし良かった。(ストーリー)
「サウンドオブミュージック」や「風と共に去りぬ」の世界に迷い込んだような衣装や舞台美術の中で心理的駆け引きが行われ、最後まで緊張感が途切れず良かった。
市民劇場に取り上げられる芝居は戦争ものが何故か多い。
直接的なのは食傷気味なのだが、こんな鑑賞者が背景を想像する芝居なら見れる。
サロン壁面を全部布仕上げにするのも地方巡りの舞台では有効かもしれないと視ていたら
(サロンを一点透視法で作り上げていてテラス窓が水平垂直で垂れ壁が一点透視法から外れているのが気になってしょうがなかったのだが)
NHKTV「仕事の流儀」宮沢りえの舞台稽古を見て
「壁にシワが寄っている!」とツレが叫ぶのに 笑えた。
愛らしかった宮沢りえが、本物の舞台女優になっちゃった。
「自分をもっと疑え」=どこまでも上を目指す
「相手に対して本当に誠実であること」って、なんてなかなか言えない。
大竹しのぶと宮沢りえ共演の芝居があったら絶対観に行く!
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2017年02月04日

加藤健一事務所「Be My Baby」に抱腹大笑。
Baby実体験中で、余計笑っちゃったのだが、
題名に3重に掛けられている意味を、youtubeでザ・ロネッツ「Be My Baby」を聴いて気が付く。
(ちょっと遅過ぎね)
一緒に観劇したYさんによると、
英語圏でスコットランド英語は、日本の東北弁に聞こえるんだって。
愚直に伝統を守る執事役:加藤健一の東北訛と、
上品ぶった伯母:阿知波悟美の山手言葉との
掛け合いが可笑しくって可笑しくって。
主役の二人はもちろんだが、
女の登場人物8役をこなす加藤 忍と、男の登場人物9役をこなす粟野史浩が
抜群に可笑しく、笑いのツボを刺激する。
二人の若いカップルが情欲的なのは、歌に意味があるのね。
こんな爽やかに笑える芝居に出会えるから、市民劇場は辞められない。