2015年 06月 19日 ( 1 )

2015年06月19日
劇団民藝「海霧」鑑賞。
ずっしりと魂に響いてくる芝居。
重たいのにアッパレと拍手を送りたくなる、素晴らしい脚本と演技者たち。
ストーリーだけではない、演技だけでもない、舞台だからこそ伝わる感動がある。
膨大な小説を削りに削ったであろう、どんどん展開する場面展開の合間に
時の流れ、人物説明を、くどくならない程度にセリフで語るのが上手い。
凛とした家長夫婦と可笑しな家族・使用人たちのやり取りに笑いがあるのが良い。
笑い、怒り、驚愕し、安堵し、感動する。泣いてなんていられない。

中学生で船山馨「石狩平野」を読んだ。
北海道のガスは体感している。
暗いやるせない話なんて観たくないと引き気味だったのだが、
「女の一生」を超える女三代記芝居に化けるのではないか?
長く上演される芝居になりますように。
今の困難なんて何ほどのものか、大きな流れの中で乗り越えるべくしてそこにあったと思えてくる。
樫山文枝が見事に年を取って行く。