人気ブログランキング |

2011年 09月 05日 ( 1 )

「霧島アートの森」は、森自体が鑑賞作品として作られていました。
森の中で、作家の作品を探しながら、
作家が、周りの自然と対話しながら作り出しあげた芸術作品を、
その環境ごと鑑賞するというものです。
それは、植物のみならず、森に生きる動物や鳥、虫も含まれそうです。
「自然と人間」が「霧島アートの森」のコンセプトです。

現代彫刻は、わからないと敬遠してきましたが、
自然の力を借りながら、遠慮がちに、しかし自己主張もしているように感じました。
いちばん、つつましく感じたのは、アントニー・ゴームリーの「インサイダー」
11年経っているのに木立が作品と同様に細く儚く、両者が共鳴しているようです。
自然を積極的に感じたのは、カサグランデ&リンターラの「森の観測所」
いままで同様の作品を見たように思いますが、
木洩れ陽が当たって白い壁面に木の影が生まれたときは、感動しました。
中に立って、切り取られたスリットから外を見る風景は絵画のよう。
中に3本ぐらい木が残されているのもいい。
若林奮の「4個の鉄に囲まれた優雅な樹々」は、人間の浅はかさを表しているようで、
また、「昔、そこに森があった」飯田栄彦著を具現しているようでぞくっとする作品です。
(ただの林です―鉄キューブに意味がある)
学芸課長は、「神話や宗教が背景にあるものは、力強く訴えてくる」と解説されました。
ダニ・カラヴァンの「ベレシート」は、
「初めに神は天地を創造された」の言葉そのものを体感できる作品でした。
最後に、福澤エミの「インターリンク」に寝転がって30分
うつらうつらと自然の風に吹かれ木洩れ日を浴びながら、贅沢な時間を過ごしました。
       建物 設計:早川 邦彦
a0210108_14143698.jpg

        建物内部 浮遊しているイメージ 
a0210108_14164796.jpg

       西野康造「気流-風になるとき」と建物(正面レストラン屋外テラスは正午日影になる)
a0210108_14202868.jpg

        「インサイダー」はかくれんぼが上手
a0210108_14221463.jpg

        「ベレシート」はひょっとしてタイムトンネル
a0210108_14241750.jpg