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上橋菜穂子の新刊「鹿の王」が出たらしい。

台風嵐の前昨日、図書館で目に入り読みふけったのは、守り人シリーズ文庫本の解説文。
恩田陸、神宮輝夫、大森望、養老孟司、小谷真理、児玉清、鼎談:荻原規子・佐藤多佳子・上橋菜穂子
豪華この上なし。
解説文を読みながら、私の心に宿った守り人の世界を思い出していた。
本編を読んでいる時は、勢いづいて読み進み
バルサの、チャグムの、行く末が知りたくて細かな描写を味わっている暇が無い。
それはとても勿体ないことをしていた。
読み終わっても守り人の世界はずっと心に生き続け、
表のサグと異次元のユナグが混在してる世界が定着している。
一神教の世界観と異なり、万物全体調和の中で生かされている感じに共感する。
そして厳しい生き様の中にも生きる希望が見えるから、嬉しい。
希望って、児童文学の鉄則だから。
上橋菜穂子の新刊「鹿の王」が出たらしい。_a0210108_183872.jpg

で、
今日10/13、昨日10/12新聞を広げてみると、書評に上橋菜穂子の「鹿の王 上・下」が掲載されていた。
波長がピッタリ合った。
新刊は、2012年「炎路を行く者」から2年ぶりじゃないか?!
中江有里 評によると
国のあり方、支配者とは、などの問いを次々に投げかけながら、ぐんぐんとストーリーは進んでいく…
謎の病をめぐって国と国、国と人、人と人、獣と人が交叉する。…ひとつの核といえるのが「父と子」の関係性。…血縁に限らず何かを伝え残そうとする関係を「父と子」と呼ぶならこの物語の中には多くの父子があらわれる。…国(体)という大きな矛盾を孕んだ舞台で、強者に取り込まれ、虐げられても自らの役割を見出していく生物本来の姿ーーつまり誰もが命をつないでいる存在、と強烈に訴えかけてくる。
本作も厳しい世界を描いているようだ。
いつ手に取れるかな?
by arigozira | 2014-10-13 23:59 | 読書・子どもの本 | Trackback | Comments(0)