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生みの苦しみから解放される思考

忘備録:作家エリザベス・ギルバート 氏2009年TEDでのスピーチ
古代ギリシャ、古代ローマ時代、人々は創造力は人間から来るものではないと信じていました。人々は、創造力とは遠い、不可知の起源から、まったく不可知の理由で舞い降りた神聖なスピリットであると信じていたのです。
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ルネサンスが起こりすべてが変わりました。ルネサンスは、人間たちを個人として世界の中心、神々や不可解なことの上に置き、神聖なものから影響を受ける神秘的な存在に居場所を与えないという大きな考えを生んだのです。

そしてそれは理性的な人間主義の始まりで、人々の創造性は完璧に個人から生まれるものだと信じ始めるようになったのです。そして、歴史の中で初めて、天才が近くにいると言われるよりも、個人が天才であると言われ始めたのです。

とても重大な間違いだと思います。誰かひとりの人間に、自分がすべての神聖、創造的、不可知、永遠の神秘の中で最重要であるのだと信じさせることは、もろい人間の精神には大きすぎる責任だと思います。それは誰かに太陽を飲み込めと言うのと同じことです。完全にエゴをゆがめてしまい、芸術家の出来に対して手が付けられないほどの期待を作りだしてしまうのです。私はそのプレッシャーが、過去500年の間、アーティストたちを殺しているのだと思います。
神聖なスピリッツと考えれば生みの苦しみから解放される?
by arigozira | 2014-09-12 01:14 | くらし・所感 | Trackback | Comments(0)