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「動線」は、建築用語です。

動線と家具配置の話がごちゃ混ぜで話題になり、共通認識の会話が出来ず困りました。

広辞苑第二版に、「動線」は載っていません。
goo辞書で「動線」は、
「建築や都市における人や物の動きを示す線。方向・頻度・時間的変化などを表示し、建築設計や都市計画の判断材料とする。」
と出てきます。
ネット辞書はどこも似たように書いています。
「動線」は、建築用語であり、部屋の模様替えなどで対応できるものではないように思います。
私たち設計者にとって、建物の動線計画は、最重要課題であり、
特に住宅の動線は、生活を決定するので依頼主と議論を重ね熟慮のすえ決めます。
住宅学習会などで、私がテーマにするのも動線の話です。

クリーニング屋さんが婦人物パンツを「パンタロン」と表現するので、
「久しぶりに聞きました」と言うと
「パンツと言うと年配者は下着を連想するのでウチはずっとパンタロンで通しています」
「スパゲッティと言うと娘からパスタってチェックが入りますが、
スパゲッティの言葉もパンタロンみたいに若い世代には古臭く聞こえるんでしょうね」
「チュニックも長上着とか長セーターとか書きます。
若い人に違和感があっても姿が想像できる。年配者にも伝わる言葉を使えば良いんですよ」
と言葉談義になりました。
万人に通じ間違いなく同一物を指し示す「言葉」、そんなの有ったらいいな。
「動線」は、建築用語です。_a0210108_0183436.jpg
1991年1月の動線に関するコラム記事原稿。22年たった現在も考え方は同じです。
それにしても、この頃の方が作文力がある。20年の空白は大きい。
by arigozira | 2013-05-07 23:43 | 建築 | Trackback | Comments(0)