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3月31日閉館 由布院美術館へ

象設計集団設計の由布院美術館が今月一杯で閉館と聞き、車を飛ばして見学です。
丁度春の雨、霧に包まれた由布院でした。
小学校校舎のような(建て付けも)木造の小さな教室群の展示空間でした。
小さいけれど舞台がキチンとあるのが素晴らしい!
「どんな風に使ってるんですか?」
「年に2回音楽会をしていました、最近はしていません」
あーぁ、もったいない。
もったいないのは、こちら原広司設計の末田美術館もです。
末田龍介と末田栞の現代彫刻を所狭しと展示しているのですが、倉庫のようなのです。
1/10に絞ってスポットを当てて展示すればロボット空間と共鳴も出来たでしょうに。
和風の趣の在る旅館たちと洗練された現代建築が共存している由布院では
手を抜くと客足が遠のき廃れてしまうのかもしれません。
学芸員研修を受けた同行者は
「美術館は企画と展示手法で見せる」と言っています。
「由布院美術館はキッズパークにしたら面白いのに」とも。
「企画書出したら?」
「もう先は決まってるでしょ」
冬は底冷えのする、いつも湿気ている由布院では
メンテナンスのしやすい建物の必要もありそうです。
「40年前将来計画が出され見学に来た時は何もなかった」と別同行者。
一時代を引っぱってきた建物が20年で引退するとは短すぎますね。
       由布院美術館:舞台側から建物を見る
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       由布院美術館:展示空間が中庭を囲む
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       末田美術館:原広司設計
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       末田美術館:庭から見る
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by arigozira | 2012-03-23 23:51 | | Trackback | Comments(0)