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備忘録-『 自閉症の僕が跳びはねる理由 』

2016年12月30日
東田 直樹:著『 自閉症の僕が跳びはねる理由 』で、
合点がいった言葉。
自分の気持ちを相手に伝えられるということは、自分が人としてこの世界に存在していると自覚できることなのです。
そんな感覚なんだと教えられた所。
どうして言われてもすぐにやらないのですか?
したいことも、しなければならないことも、すぐに行動できないことがあります。やりたくない訳ではないのです。気持ちの折り合いがつかないのです。
何かひとつのことをやるにしても、僕は、みんなのようにスムーズに物事に取り掛かることができません。・・・自分がやりたくても、やれない時もあります。体がいうことをきいてくれない時です。体がどこか悪いのではありません。なのに、まるで魂以外は別の人間の体のように、自分の思い通りにならないのです。それは、みんなには想像できないほどの苦しみです。
僕たちは、見かけではわからないかも知れませんが、自分の体を自分のものだと自覚したことがありません。
いつもこの体を持て余まし、気持ちの折り合いの中でもがき苦しんでいるのです。

by arigozira | 2016-12-30 17:33 | 読書・子どもの本 | Trackback | Comments(2)
Commented by uta57577 at 2016-12-30 20:57 x
私もこのドキュメンタリーを見ました。
初めて自閉症の人の内面を覗き、言葉を使い、思考で切り開こうとする姿勢にショックを受けました。思考回路がもっと混乱しているのではないかと誤解していました。(脳機能障害なんだから、と)
思考と行動がすぐに結びつけられないことに苦しんでいるようですね。
Commented by arigozira at 2016-12-30 22:32
2014年夏「君が僕の息子について教えてくれたこと」NHK放送ですね。本を読んでもっと理解できました。最近TVで大人になった彼をちらっと見ました。
「普通」は平均値でしかないから、大なり小なり人は自分の意志と行動が伴わない生き物だと理解でき、優しくなれそうです。