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脈々と受け継がれる学問の系譜

小澤俊夫先生の昔ばなし大学番外編の「昔話の型(モティーフ)」の講義を受けてきました。
昔ばなし大学基礎コースでは踏み込まない専門の話は、
門外漢の私には難解で、解説を聞いてそう解釈するのだと感心して聞いているだけ、理解不能です。
ただ、昔ばなしにおいても、学問として収集、分析、分類、発見、実証などを経て、
発展してきている経過を聞いていると全てに通じる研究の道が見えてゾクゾクしてくるのです。
雑談として語った小澤俊夫先生が、
「小澤が言っているのではなく、柳田國男や関敬吾の教えを受けた小澤が皆さんに語っているのです」
と言われ、ことばを詰まらせていたのには、
先輩達から受け継ぎ発展させた学問の系譜の重みと、
毎回これが最後講義の可能性の重みを感じました。

再話者や語り部になる気がない私が受講する意味は、
昔話の素材を通し、学問の精神を学んでいるのです。
by arigozira | 2014-03-28 23:18 | 読書・子どもの本 | Trackback | Comments(0)